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報告書の構成
1.空間の基本寸法
2.個々の要素の検討
 2-1.天井高の検討
 2-2.開口部(窓)と建物の関係
3.部屋の機能の検討
 3-1.事務室
 3-2.会議室
 3-3.研修室
 3-4.宿泊室
4.全体のプランの検討
 4-1.中央ホールの用途
 4-2.周辺室の配置


 はじめに
 この報告書は大きく4つで構成されている。
「1.空間の基本寸法」は、机の間隔、通路の幅などの基本的な空間寸法の知識を知ることを目的にしている。
「2.個々の要素の検討」では、ひろしまハウスの論点となる天井高と開口部について報告を行った。
「3部屋の機能の検討」では、用途が想定されている4つの機能について事例を示し、各々のレイアウトについて検討を行った。
「4.全体プランの検討」では、個々の部屋と全体の関係、個々の部屋の配置パターンについて検討行った。

1.空間の基本寸法

 人が室内を動き回るには、動作を妨げないために十分な広さが必要である。机と机の間を通る、椅子の後ろを通る時など、その幅があまりに狭いと快適な利用ができなくなるため、一定の幅の確保が大切である。通路幅などの基本寸法を知ることで、部屋の規模や用途に合わせた適切なレイアウトを考えるができる。
 このページでは基本的な寸法を図を用いて説明しており、この図と部屋のレイアウト例とを見比べることで、空間のスケールを確認する事ができる。

■会議室・研修室の基本寸法
 机に並べられた椅子の間隔が狭いと作業がしにくくなり、室内の通路が狭いと通行人は通りにくく、作業をしている人の邪魔になる。下図は会議や研修を快適に行うのに必要な机や椅子の間隔を示しており、この値を下回ると快適な空間を確保することは難しくなる。

■通路および離着席の必要寸法
 上図では、会議や研修をする際に必要な机・椅子の前後左右の間隔、机の間などを通る場合に必要な幅を立面(横から見た面)で示している。特に通路の幅は幾つかの種類があり、①机の間を通るのに必要な幅、②机と壁の間を通るのに必要な幅、③離着席の際に椅子を引くのに必要な幅、④椅子の後ろを通る際に必要な幅など、場面に合わせて家具を適切にレイアウトすることが重要でああり、なるべく通路の数を減らし、効率的に空間を使えるようにする工夫が必要である。

2.個々の要素の検討
2-1.天井高の検討

■階高と天井高
 階高とは建物のひとつの階の高さのことで、ある階の床面からすぐ上の階の床面までの高さ、つまり建物の床躯体の間隔のことを指す。天井高とは床面から私たちが部屋の中で見ている天井までの高さ、つまり部屋の内部の高さのことを指す。
 天井の高さによって部屋の印象は大きく変わり、適度な低さは部屋に親密さを与え、高さは開放感を与える。
 一般的な住宅、オフィスを例に挙げ、ひろしまハウスの天井高との比較を行った。部屋の用途に応じた適切な高さを考えることが大切で、ひろしまハウスでも天井高についての議論があればと考えている。

2-2.開口部(窓)と建物の関係

■論点
・部屋の機能に相応しい窓を設けるべきか?
 ・事務室に相応しい窓とは何か?
 ・会議室に相応しい窓とは何か?
 ・研修室に相応しい窓とは何か?
 ・宿泊室に相応しい窓とは何か?
・窓にガラスを使用することは可能か?
 ・資金面での問題
 ・デザイン面での問題
 ・メンテナンスの問題
・建物家のイメージと開口部の問題
 ・設計者の建築思想を尊重して、通り沿いの開口部を閉じるべきか?
 ・開口部を減らし、吹き抜けを開口部として重視すべきか?
 ・部屋が暗いから窓をつけたいという意見は、建築全体の室を落とすのではないか?

3.部屋の機能の検討
3‐1.事務室
・1室での最大利用人数は7人
・応接室と事務室を分ければ、作業空間を増やせる。

様々なシミュレーションを行った。一例を示す。
■利用者:4人
■配置物:椅子、机セット4組
     2段ロッカー2個、本棚3個
■長所:利用人数と設備のバランスが最も良いレイアウト。デスクを対面式にして真中の空間を有効に利用して、周辺の空間を収納に割くことができる。
■短所:壁一面に収納を設けられるが、柱や壁の厚さが凸凹なので家具が綺麗におさまらない。

3‐2.会議室
・1室での最大利用人数は8人
・机をロの字型に配置するのは不可能(大会議には対応不可)
・2室を利用した場合、端に座る人同士が議論できない

様々なシミュレーションを行った。一例を示す。
■利用者:8人
■配置物:2人掛け長机、椅子セット4組
     本棚1個
■長所:入り口に出っ張りがあるため部屋が狭くなるが、8人で会議ができる。
■短所:会議に十分な設備を確保しているが、部屋が狭い分窮屈に感じられる。

3‐3.研修室
・4×4mの規模では、最大8人しか講義を受けられない。
・3部屋を利用すれば、20人以上が講義を受けられる。

様々なシミュレーションを行った。一例を示す。
■利用者:7人
■配置物:1人掛け机、椅子セット6組。教壇1個
■長所:1人掛けの机を使った場合、3×2列まで配置ができる。通路幅は75~90cmあるので、基本寸法は確保している。
■短所:これ以上机を置くと通路がふさがるため、小規模な研修にしか対応できない。入り口側に教壇があるため、途中入場されると研修の進行が妨げられる。

3-4.宿泊室
・風呂やトイレなどの設備はどこに確保できるのか?
・最大で3名が利用可能。

様々なシミュレーションを行った。一例を示す。
■利用者:2人
■配置物:ベッドサイドテーブル1個、椅子、机セット2組、クローゼット1個
■長所:書斎用の机を優先して配置している。調査などを目的にカンボジアを訪れている渡航者を対象に想定している。
■短所:ベッドと机の距離が広すぎる。120cmあれば十分なので、より空間を効率的に利用する必要がある。

4.全体のプランの検討
4-1.中央ホールの用途
・ホールでは多数の人々が行き交うことから、特定の機能
 を与えて机を置くのは良くない?
・石山氏の中央ホールのイメージを借りると、光や風が降
 り注ぐだけの空間も考えてみる価値がある。

■中央ホールの利用形態:展示室
■利用者:外来者
■配置物:展示用パネル2枚
■動線:ホールは外来者が最初に訪れる場所であり、ここを展示室として利用すれば展示品の多くを人の目に触れさせられる。パネルを置くだけなので動線を遮る心配も減る。また、周りにソファなどを置いて、くつろぎの空間にする事も考えられる。  
■騒音:展示室で積極的に音を立てることはないので、目立った問題はない。
■プライバシー :興味を持った人が展示物を眺めるだけなので、特に目立った問題はない。

■中央ホールの利用形態:研修室
■利用者:25人
■配置物:2人掛け机、椅子セット12組、教壇1個
■動線:机が多くホールが窮屈になり、奥の部屋に行くにも迂回する必要がある。また、講義をしている側を通るには、抵抗が感じられる。
■騒音:講義の声は吹抜けを通じて3、4階にまで届き、図書館や展示室の利用者のストレスになる。
■プライバシー:外来者は必ずホールを通るので、研修に参加する人の集中力が途切れてしまう。

4-2.周辺室の配置
・宿泊室はプライバシーの点で問題がある。
・入り口を凹ませた分部屋が狭くなるため、角部屋以外はドア
 をホールに向けた方が良いのではないか。
・事務室を広くとるため、応接室は共有する方がよい。
・開口部との関係を考慮して配置を考えるべきである。

■各部屋の数:事務室3、会議室2、研修室2、宿泊室2、応接室1
■最大利用者:事務12人、会議16人、研修14人、宿泊4人、応接4人
■長所:利用者の全体バランスに配慮した配置です。共有の応接室を置いて、事務室をコンパクトにまとめてあります。宿泊室はあまり人が通らない一番奥に配置し、プライバシーを考慮しています。
■短所:どの部屋も壁を壊さずに利用しているので、研修室が窮屈になってしまいます。また、研修室などの部屋と宿泊室を同じ階に置くこと自体が悪いとも考えられます。

06/21|アジア都市建築研究 カンボジアコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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近畿大学理工学部建築学科都市計画研究室は、2007年4月より新しく生まれ変わりました。

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これまで培われてきた「地域・生活に根ざし地域とともに考える」という視点を継承しつつ、フィールドをアジアに広げ活動を進めていきます。
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