FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--|スポンサー広告||TOP↑
○持ち込み
持ち込み可能なのは、手書きノートと写真のみ。
持ち込む文字情報は、すべて手書きのものにしてください。

○範囲
試験範囲は、第2回から最終回までの全授業です。

○試験に対する考え方
落とすための試験ではありません。
全員Aがつくのが理想的だと考えています。
しっかり準備をしてください。
ノートを作成するだけで満足せず、内容を何度も反芻して、自分の頭で理解するようにしてください。

○答案の書き方
・問いに対する答えであることを忘れないでください。
 例えば、「大徳寺高桐院の外部空間の特徴について述べよ」という問いに対しては、「大徳寺高桐院の外部空間の特徴は、・・・である。」という答え方になります。
 少なくとも、問いが何かを配慮せず、記載されている写真の説明を羅列するだけでは回答になりません。
・いくつかの写真に対して説明する場合は、個々の記述がどの写真と関係をもっているのかを明記してください。

○問題例の提示

問題例その1)
シビックデザインの観点から写真中の陸橋のデザインについて説明せよ。
 20070725125624.jpg 20070725125630.jpg
回答例)
 シビックデザインの設計指針の中の、「背景としてのデザイン」、「デザインの洗練」という考え方をもとに、この陸橋のデザインについて説明する。
・「背景としてのデザイン」からみた陸橋
 実際に我々がデザインするのは、道や橋や建物など、風景全体からするとその一部分でしかないが、対象となるそのもののデザインだけを考えるのではなく、風景全体を考えた上で、対象物のデザインを考えることが重要である。その際、風景全体の中で、主役、脇役、舞台の関係をわきまえることが必要になる。例えば、この写真の場合は、主役は遠景として見える山並みであり、舞台は手前に広がる原っぱであり、陸橋は脇役の役割を果たしている。脇役や舞台は背景としてデザインされる必要があり、存在を主張するようなデザインは適当ではない。この橋の場合、真っ赤な色を塗られることにより、主役よりも目立っており不適当である。
・「デザインの洗練」からみた陸橋
 かえるはこの地域のシンボルとして「まちおこし」の材料として使われていると考えれるが、あまりにも大きすぎる黄色いかえるが陸橋の頂部に取り付けられる様子は悪趣味であり、デザイン的な洗練が必要とされる。

問題例その2)
大徳寺高桐院の外部空間計画の特徴について以下の写真を参考に述べよ。(左から写真1、写真2、写真3)
20070622132230.jpg 20070622132240.jpg 20070622132250.jpg
回答例)
大徳寺高桐院の外部空間の特徴は、以下の7点である。
1.建築(土塀)の対称性と植栽との関係
 建築の外部空間に配置される植栽は、建築のかたさを和らげる役割を果たす。写真1は高桐院の門前の空間であるが、対称に配置された土塀が生み出す空間のかたさを、塀とみちとの間の空間に植えられた有機的なかたちをした松が和らげている。
2.アイストップとしての板戸や門
 写真1.2.3に共通して、板戸や門がアイストップとして突き当たりに配置されており奥行き感を増幅している。
3.敷石・竹手すりによる奥行き感
 写真1.2.3に共通して、敷石や竹手すりなど直線的なしつらえを用意することで、奥へ進む方向性を強調し、奥行き感を生み出している。
4.門による額縁・生け捕り(切り取る)
 門が額縁となり、その向こうにある風景を切り取っている。写真3にあるように、建物内の庭が門によって切り取られることによって、その存在が強調されるとともに、庭とアプローチとの間に新しい関係が生まれている。
5.空間の時間性
 1.で指摘したように外部空間において植栽が果たす役割は大きい。植栽は、1年を通して紅葉・落葉するなど変化に富みむ。時間的な推移とともに空間の質を変化させている。
 また、1日のうちでも朝日があたる際の空間の質と夕日があたる際の空間の質はことなる。写真2は、空間の時間性をもっとも感じさせる空間である。
6.空間スケールの変化
 アプローチ空間には4つの空間を配している。それぞれ空間スケールが異なる。最も大きなスケールをもつのが40mの楓林が続く第二の空間である(写真2)。門前の小さなスケール(写真1)を、この楓林で増大させ、第三・第四の空間には小さなスケール(写真3)を用意している。

問題例その3)
御堂筋(大阪市)の写真に見られるアーバンデザインの技法について説明せよ。(写真は左から写真1、写真2)
20070515125554.jpg 20070515125602.jpg
回答例)
御堂筋(写真1、写真2)には、以下の6つの技法が見られる。
1.壁面線・高さの統一を統一し、スカイラインに配慮(写真1)
 壁面線・高さを統一することで、通りの連続性を確保している。また規制に従って建物頂部を段階的にセットバックさせることによって、建物による圧迫感が生じないよう配慮している。
2.低層部と高層部の意匠・仕上げの分節(写真1)
 建物のファサードを一面的にデザインするのではなく、低層部と構想部を分節化してデザインすることにより、建物による圧迫感を和らげている。
3.街路樹設置により車道・歩道・建物の関係を和らげる(写真1)
 御堂筋は片側2列の街路樹を配置している。44mという広い幅員によって街路空間が間延び(スケールアウト)しないための工夫である。また街路樹の存在により、車道と歩道とを切り離し、良好な歩行空間の形成に寄与している。
4.ショーウィンドウで低層部のにぎわい演出(写真2)
 快適な歩行空間を生み出すために、低層部(特に1階部分)に店舗などのショーウィンドウを設け、通りのにぎわいを演出している。
5.歩道と隣接地との連続化(写真2)
 歩道だけでは十分な幅員を確保できないため御堂筋沿いの建物の施主らに協力をあおぎ、歩道沿いに公開空地あるいはセットバック空間を供出してもらっている。この空間と歩道とを連続化することによって、ゆとりある歩行空間が形成されている。
6.花や緑、ストリートファニチュアを設置することで潤い空間の創造(写真2)
周辺企業の寄付による彫像や建物前のセットバック空間に配置される花や緑、ベンチなどによって、潤いある歩行空間が創造されている。

問題例その4)
公園デザインのポイントの一つである「周辺環境との関係形成」について、以下の事例写真をもとに、その具体的内容について説明せよ。(写真は左から写真1、写真2、写真3)
20070612135113.jpg 20070612135050.jpg 20070612135125.jpg
回答例)
都市公園の設計・計画に際して、都市との関係をいかに形成するかは重要なポイントである。「周辺環境との関係形成」の具体的内容として事例写真1~3からは、以下の4点を読み取ることができる。
1.交通拠点(駅)との接続性(写真1)
 駅等の交通拠点との接続性を高めることによって、訪れやすい公園となる。写真1では、駅に隣接するオフィスビルと公園とを直接高架でつなぐことによって、接続性を高めている。
2.都市の親水空間・緑空間(写真2)
 公園内の親水空間や緑空間は、公園だけのものではなく、都市全体にとってもその役割を果たす。特に写真2に見られるカスケードは、交差点に配置されることで、公園周辺の都市空間に対する親水空間を提供している。またカスケードの水の音は、都市の騒音をかき消す役割も果たしている。
3.まちかど広場、ランドマークとなる樹木(写真2、写真3)
 公園の入り口等にはランドマークとなる樹木やまちかど広場が配置されるケースが多い。これは都市の中での公園の存在を視覚的に際立たせるとともに、人々の流れを公園に導きいれる役割を果たす。
4.緩衝空間の形成(写真2、写真3)
 周辺環境には人々の休息に対する阻害要因も多く、連続する樹木等による緩衝空間(写真3)やカスケードによる緩衝空間(写真2)を設けることによって、騒音や車から排出される排気ガス等の阻害要因を排除することができる。

問題例その5)
用賀プロムナード(甍道)を事例(写真1~3)として、歩行空間の設計指針について具体的に述べよ。(左から写真1、写真2、写真3)

回答例)
歩行空間の設計指針として以下の4点が挙げられる。それぞれについて、甍道を事例に具体的に説明する。
20070619165944.jpg 20070619164553.jpg 20070728151342.jpg
1.ヒューマンスケール
 人間が歩行する空間を設計するにあたって、全体的な空間スケールを人間的尺度(ヒューマンスケール)に従って設計する必要がある。写真1の椅子た写真2の歩道幅員などはヒューマンスケールの採用した例である。写真3では、舗装材に瓦を使うことによって車の進入を抑制するとともに速度を落とさせることで快適な歩行環境を形成している。
2.憩い空間
 写真2の椅子は、「王様の椅子王妃の椅子」と呼ばれるものであるが、子どもの遊び場や観光客の憩い空間として機能する。甍道には同種のストリートファニチュアが数多く見られ、歩行空間が移動のためだけの空間ではなく、生活の舞台となるようなまちかどスペースの機能を果たしているケースがある。
3.親水空間と緑空間
 歩行者にとって快適な空間とするために水と緑が可能な限り設置される必要がある。また、歩道は建築敷地や車道に隣接するため、周辺との緩衝機能を果たす水と緑の空間が整備されるケースが多い。
 写真2や写真3の植栽は、周辺の家々との緩衝空間として機能している。写真1の植栽は、車道と歩道(歩行空間)との緩衝空間として機能している。
4.親しみのもてる空間
 歩いて楽しい空間をつくることも重要である。写真1や写真2にみられるようにアート作品やユーモラスな造形表現によって親しみのもてる空間を作り出すことができる。瓦や石などの素材感のある材料を使うことも重要なポイントの一つである。

以上

01/01|授業 アーバンデザインコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
この記事にトラックバック
プロフィール
近畿大学理工学部建築学科都市計画研究室は、2007年4月より新しく生まれ変わりました。

urbankindai

urbankindai

これまで培われてきた「地域・生活に根ざし地域とともに考える」という視点を継承しつつ、フィールドをアジアに広げ活動を進めていきます。
活動内容
リンク
最近の記事
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索
最近のコメント
最近のトラックバック
RSSフィード
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。