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地方都市の中心市街地問題について,都市全体のあり方に関わる構造的な問題として捉え,その再生に向けた課題と方策を述べよ。(平成18年度技術士二次試験 都市及び地方計画)

1.はじめに
 我が国の都市を取り巻く環境は、国際化や情報化、地方分権の進展や本格的な少子高齢化時代の到来等に見られるよう、急速に変化している。
 都市においては、次のような課題に直面している。
①a都市再生・地域再生の推進
②b密集市街地の解消等の防災・減災対策
③c高齢化社会への対応
④d循環型社会の構築・地球環境問題への対応
 このような背景の中で、地方都市の中心市街地問題について、都市全体のあり方に関わる構造的な問題として捉え、その再生に向けた課題と方策ついて以下に述べる。

2.中心市街地の現状と問題意識
 全国の中心市街地の多くが、衰退しe空洞化している。
また、都市全体では活力を維持している場合でも、市街地のf外延的な拡大等により、中心市街地は衰退していることが多い。
特に中小都市の中心市街地では、20~30年前から居住者の高齢化や人口g減少、建築物のh老朽化等が始まり、長期的な衰退・空洞化状況が見られる。
このような、中心市街地の衰退の要因として次のような問題が、考えられる。
①計画的な新市街地と比較した場合、中心市街地のi整備改善の遅れ
②中心市街地の居住人口の高齢化と減少、住宅の老朽化等に伴う居住機能の低下
③自動車の普及等に伴うj商業機能の中心市街地からk郊外部へ移転
④高度経済成長期の中心市街地のl地価高騰等に伴うm公益的機能の郊外部への移転
⑤n駐車場整備の遅れや公共交通機関の衰退等による中心市街地の交通機能の低下
⑥権利関係の輻輳やリーダー不在等によるまちづくりのo合意形成の困難さ

3.中心市街地の再生に向けた基本的な考え方
 中心市街地には、p歴史文化資源の活用保全、生活の選択肢の多様化、高齢社会に対応した居住空間の提供やqコミュニティ育成等の重要な役割がある。しかし、現実には拡散型都市構造による、中心市街地は衰退している。そのため、集約的都市構造(rコンパクトシティ)の実現を目指し、中心市街地に、商業、業務の他に住居を始めとする多様な機能を導入する必要がある。
また、都市全体の発展のために中心市街地とそれ以外の地域で調和の取れた整備、開発、保全を行うことが重要である。
中心市街地の再生に向け、①中心市街地のs居住人口の増加、②中心市街地への来街者の増加、③中心市街地とそれ以外の地域との開発等の調整の3点を視野にいれた具体的方策を実施する必要がある。

4.中心市街地の再生に向けた方策
 中心市街地の機能回復を具体的に実施するため、次のような都市計画手法の活用が、考えられる。
 ①中心市街地に良質な住宅を誘導する手法として、t用途地域の見直し、u市街地開発事業、街並み誘導型地区計画、再開発等促進区を定める地区計画等がある。
 ②中心市街地への来街者を増加させる手法として、魅力ある商業施設、公益的施設等のv立地誘導、イベント空間やw歩行者のネットワークの形成、多様なxアクセス手段の確保等がある。
 ③中心市街地とそれ以外の地域との役割分担から、郊外部での開発を抑制する場合には、y市街化調整区域や特定用途制限地域等の活用や、z開発許可制度の的確な運用等で対応する。また、開発を認める場合でも永続的な市街地になるよう誘導する。

5.おわりに
 以上、中心市街地の機能回復のための都市計画手法について述べてきた。
中心市街地の機能回復には、様々な課題も多いが、都市再生プロジェクトの推進、まちづくり三法の活用等により解決できると考える。


01/18|授業 現代都市計画コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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近畿大学理工学部建築学科都市計画研究室は、2007年4月より新しく生まれ変わりました。

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これまで培われてきた「地域・生活に根ざし地域とともに考える」という視点を継承しつつ、フィールドをアジアに広げ活動を進めていきます。
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