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以下の文章は景観まちづくりについて述べたものである。下記の空欄に該当する語句を記入せよ。(この例題では空欄はもうけていません。授業プリントのabc...に類似した形式になります)

(景観資源)景観に関わる計画を構想するには、まず地域の景観資源を把握する必要がある。景観資源は、(1)自然的要素、(2)歴史的要素、(3)生活文化的要素の3つに分けられる。
 (1)自然的要素には、基本的地形特性である、山地、丘陵地、台地、島嶼と、微地形的特性である斜面・坂・崖、渓谷、水系、干潟・渚があてはまる。いずれも景観の土台となる地形に関わる要素であり、地域の景観を特徴づけるa眺望、bスカイライン、地域のcまとまり感、水辺の形態などを規定する。
 (2)歴史的要素を、建築、まち、土木、風景の4つで分類すると、社寺、城郭、庭園などのd建造物文化財(建築)、市街地・集落のe町なみ(まち)、河川路、運河、橋梁、水門、ダム、港湾などのf土木遺産(土木)、祭り・行事など地域の景観特性を活かした場所・景勝地、文芸・芸能・美術などを通じて由緒づけられている場所・情景(風景)が挙げられる。
 (3)生活文化的要素については、住宅地、商業地、大学キャンパスなどの地域のg界隈特性・町なみ、hシビックセンター、繁華街、商店街、駅ターミナル等の賑わいと人の流れ、交通沿道・沿線の景観、大規模施設の立地と景観状況、超高層タワー、海峡ブリッジ、大型モニュメントなどのiランドマーク等が挙げられる。

 (景観の構成)これらの資源をもとにしながら景観を構造的に把握するために、景観の構成を、点・線・面に分けて分類することが有効である。面は(1)景観ゾーンに、線は(2)景観軸に、点は(3)景観拠点に対応する。(1)j景観ゾーンは、地形を基盤に、土地利用や建築形態・用途をもとにゾーニングしたものであり、(2)k景観軸は、河川・稜線・幹線道路・軌道など線上の軸をさし、(3)l景観拠点は、歴史的建造物、社寺、公共施設、大型工作物、超高層建築地区などランドマークをさす。

 (景観ゾーニング)地域の景観を特徴づける景観ゾーン(ゾーニング)について、それぞれの景観ゾーンの特徴を整理する。ここで取り上げるのは、(1)都心部の賑わい景観、(2)居住地景観、(3)歴史的町並み景観、(4)農村景観の4つである。
 (1)都心部では、幹線道路沿いに店舗が連なりm賑わいを形成しているが、商業建築が建ち並ぶため個々の建築物のデザインの調和が取りにくく、雑然としたn屋外広告物が景観を乱すなどの問題も指摘される。ランドマークとなる規模の大きい建築物のデザインへの配慮も望まれる。
 (2)戸建住宅が建ち並ぶ住宅団地などの居住地景観の特徴としては、低層の住宅が建ち並び落ち着いた町並みを形成する点が挙げられる。それぞれの住宅の形や色などデザインが統一されず雑然とした町並みになりがちであり、o外構計画・p緑化が町並みに与える影響が大きい。
 (3)歴史的町並みでは、歴史的建造物や民家・史跡が地域の景観を特徴づけている。新旧の建築物どうしの調和を図る必要があり、q電線・電柱、r設備、s自動販売機等の修景が望まれる。
 (4)農村地域では、t耕作地の伸びやかな景観の中に伝統的民家が点在し、背後に山並みを望む美しい景観を見ることができる。しかしその中で、増築・新築された新建材の住宅や、u耕作放棄による荒れた農地が景観を乱すケースもみられる。幹線道路沿いの規模の大きな建築物が景観に悪影響を与えたり、橋や道路の土木構築物、土砂採掘などのv森林開発が美しい景観を壊してしまうこともある。

 (重点地区指定とガイドラインの作成)景観に関わる計画を構想するには、以上の分析をもとに地域特性を把握することが必要である。実効性のある計画とするには、行政エリア全域に対する計画だけでなく、地域のアイデンティティとなるような景観をもつ地域を、地区指定し重点的に計画を実行する必要がある。歴史的建造物が多く、w歴史的特性を継承、保存しようとする地区や、x中心市街地や商業地域など地域の賑わいの拠点となる地区、地域を特徴づける河川や道路を含む周辺地区などが、この地区指定のポテンシャルを有していると言える。そこでは、建築物のy高さ、階数、規模、位置(壁面線)、z屋根形状、低層部用途、看板、色彩・材料などに対してガイドライン(基準・規制・制限)を作成する必要がある。

05/17|授業 現代都市計画コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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近畿大学理工学部建築学科都市計画研究室は、2007年4月より新しく生まれ変わりました。

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これまで培われてきた「地域・生活に根ざし地域とともに考える」という視点を継承しつつ、フィールドをアジアに広げ活動を進めていきます。
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